「帰る」
画面サイズ:17.0×31.0cm
技法:リフトグランドエッチング、アクアチント
制作年:2007年
限定数:8部
画面全体画像
「おかえり」と同じく
新約聖書ルカによる福音書15章11に基づいています。
北浦さんに要約いただいた文を掲載いたします。
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新約聖書ルカによる福音書15章11
「放蕩息子のたとえ」
ある人に二人の息子がいた。
息子たちそれぞれに財産分けしてやると
弟の方は全てをお金に換え、遠い国へ旅立つ。
そこで放蕩の限りを尽くした彼は、一文無しになってしまう。
苦労を重ねた末、改心して
父のもとで使用人としてでも働かせてもらえれば
との思いで故郷に帰る。
そんな彼を父は喜んで迎え
極上の着物を着せ、もてなし受け入れた。
兄はそれを見て納得がいかず
非難すると父はこう言った。
「おまえはいつもわたしと一緒にいるが
弟は死んでいたのに生き返った
いなくなっていたのに見つかった。
喜ぶのは当たり前ではないか。」