「かしこい乙女」
画面サイズ:11.8×17.8cm
技法:リフトグランドエッチング、アクアチント
制作年:2005年
限定数:20部
画面全体画像
この作品は『マタイによる福音書』にある
賢い乙女と愚かな乙女 を元にしているそうです。
それは 花婿を迎えるために ともし火をもって出た10人の乙女の話で
5人の賢い乙女は、ともし火と共に油を持っていたためにぶじ花婿を迎えられましたが
5人の愚かな乙女は油を携えていなかったため 灯りが消え
花婿を迎えることができなかった、というものです。
ここでの乙女とは「信者」、花婿は「キリスト」
ともし火は「信仰」「自らの霊」、油は「善行」 と例えられているのだそうです。
北浦さんの描く 乙女は きまじめで 少しユーモラス。
長谷川町子のサザエさんのようです。
北浦さんは、信仰に基づいた作品も、自由に受け止めていただくことを望まれています。
信仰を持たないわたしは、自分にとって「善行」とはなんだろう?と思いめぐらせます。